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お正月に読むおすすめ小説5選!

謹賀新年 明けましておめでとうございます。

今年も何卒よろしくお願い致します。

今日から2018年。

そして今日はお正月です。

「お雑煮食べて初詣に行くか」と思っている方も多いでしょう。

その後みなさんは何をしますか?

お友達と遊んだりお買い物でしょうか?

それとも箱根駅伝などをテレビで見ながらゆっくりしますかね?

せっかくのお正月、たまには小説でも読むかという方もいらっしゃると思います。

でもいざ小説を読もうと思っても数多くある作品の中から何を読めば良いのか分からないですよね。

そこで今日は私が読んだことある作品の中からおすすめの小説を5作だけ紹介したいと思います。

いつもは読んだことない小説を紹介しておりますが、今回紹介する作品は全部読んだことありますよ!

1.『三国志吉川英治

あらすじ

日本では卑弥呼邪馬台国を統治する頃、中国は後漢霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、たく県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。――以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。その華麗な調べと哀婉の情は、吉川文学随一と定評のあるところである。

(引用:Amazon CAPTCHA)

言わずと知れた中国を舞台とした名作『三国志』。

多くの作者がこの作品を書いていますがやはり日本で『三国志』と言えば吉川英治でしょう。

私が一番好きな作者であり、中学1年生の時に読んでから3周はしています。

人物名は少しややこしいですが、中1で読めるぐらい読みやすい!

そして面白い!

この作品は本当におすすめです。

この作品ではなくても、漫画の『スラムダンク』の作者が描く『バガボンド』の原作である『宮本武蔵』など漫画の原作となった作品もあるので普段小説を読まない方も、漫画→小説という流れでも読めます。

文庫本でいうと全8巻なので三が日にまとめて読んでみてはいかがでしょうか?

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感想(13件)


2.『陰陽師』シリーズ 夢枕獏

あらすじ(『陰陽師』(第1作目))

平安時代。闇が闇として残り、人も、鬼も、もののけも、同じ都の暗がりの中に、時には同じ屋根の下に、息をひそめて一緒に住んでいた。安倍清明従四位下大内裏陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼などの妖しのもの相手に、親友の源博雅と力を合わせこの世ならぬ不可思議な難事件にいどみ、あざやかに解決する。

(引用:Amazon CAPTCHA)

陰陽師である安倍晴明(あべのせいめい)とその友人であり管弦の名手の源博雅(みやもとのひろまさ)奇怪な事件に巻き込まれたり解決する話です。

各巻6作程度収録されている短編集であり、妖怪などによって引き起こされる事件はもちろん晴明と博雅の掛け合いが面白いです。

晴明の屋敷の濡れ縁でお酒を飲みながら噂や世間話、そして呪(しゅ)の話をして最後に「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」のお約束。

読んだことない方には何を言っているか分からないと思いますが、読んだことある方は「あのいつものシーンね」と思い浮かべるでしょう。

私のように日本史に詳しくなくても楽しめる作品であり、短編集なので1編1編はささっと読めるので、普段は小説を読まない方もお正月という機会に読んでみてはいかがでしょうか?

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3.『金閣寺三島由紀夫

一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。

(引用:Amazon CAPTCHA)

金閣寺』。

この題名を聞いたことない方は少ないと思います。

また金閣寺に放火する話だぐらいのあらすじをご存じの方も多いと思います。

しかし実際にこの作品を読んだことがある方は以外と少ないのではないでしょうか?

金閣寺という美に心奪われる少年の葛藤を描いた作品。

正直他の人がどうこう言うよりも実際に自分で読んで感じる作品だと思います。

昔の小説によくある主人公と友達の哲学トークみたいなシーンもありますが文章自体はとても読みやすいので名作を実際に読んでみてはいかがでしょうか?

こういう名作を読んだことあるとなんかかっこいいですしね。

4.『ラングドンシリーズ』ダン・ブラウン

あらすじ(『ダ・ヴィンチ・コード』)

ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。 

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89-%E4%B8%8A-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3/dp/4042955037)

ロバート・ラングドンを主人公とするダン・ブラウンのシリーズ。

ダ・ヴィンチ・コード』(シリーズ2作目)や『天使と悪魔』(シリーズ1作目)、『インフェルノ』(シリーズ4作目)など映画化されているのでご存じの方は多いと思います。

唯一私が全作品(日本語版が出ていない最新作『Origin』を除いて)を読んでいる作品。

名画など芸術作品を題材にした作品が多く、すべての作品がハラハラドキドキして先が気になります。

ダ・ヴィンチ・コード』が流行ったことから分かるようにこの作品も読みやすいです。

映画は見たことあるという人も原作を読んでみてはいかがでしょうか?

5.『三太郎の日記』阿部次郎

あらすじ

角川選書創刊第1号は、1968年9月20日初版の『合本 三太郎の日記』。永遠の青春の書として大正・昭和期の学生の必読の書であった。「三太郎」に仮託して綴られる、著者の苦悩と内省、自己を確立していく豊かな感受性と真摯で強靭な思索のあとは、多くの学生に圧倒的な共感をもって支持され、愛読されてきた。人間存在の統一原理を、真善美の追究による自己の尊厳という「人格」におく、著者の「人格主義」につながる思想が横溢。青春のバイブルと称された。 

(引用:Amazon CAPTCHA)

大正、昭和の学生の青春バイブルと称された作品『三太郎の日記』。

とは言ったものの先に紹介した4作と比べてご存じの方は少ないのではないでしょうか?

三太郎の日記という形を借りて著者の苦悩や内省などを描いており、多くの学生に支持され共感を得た作品です。

とは言ったものの私が読んだ感想としては「難しい」の一言です。

一応一読したものの、古い作品なので言葉も難しく内容も哲学色が強いので共感できるほど理解は出来なかったです。

私の敵をとってくれという意味合いもあり紹介してみました。

興味が湧いた方は読んでみてはいかがでしょうか?

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感想(0件)


まとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

『三太郎の日記』を除いて有名で読みやすい作品を紹介したつもりです。

昔の作品なのでブックオフとかで購入できると思うので手に取ってみてはいかがでしょうか?

年始は本が20%オフのセールを行うらしいですしね!

おすすめ小説1選!『凍りついた香り』小川洋子

あらすじ

今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた―。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。

(引用:Amazon CAPTCHA)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

博士の愛した数式』や『妊娠カレンダー』などを描き、数々の賞を受賞してきた小川洋子の作品『凍りついた香り』。

調香師だった恋人 弘之を亡くした「私」。

「私」の知らない彼を知るために記憶の泉や数学の問題といったいくつかのキーワードとともにプラハへ旅に出る。

なぜ恋人の弘之は自らの命をたったのか?

謎解きがメインですが、まるでそこにいるかのように感じるようなリアルでありながらどこかフワッとしたファンタジーのような幻想的な風景描写が秀逸な作品だと思いました。

静かに描かれていきながら、最後には衝撃的で感動的な結末。

まるで自分がそこにいるような心揺さぶられるストーリーなので日々の生活でストレスを感じている方などは読んでみてはいかがでしょうか?

小川洋子さんの作品は流行った当時に「博士の愛した数式」を読んだぐらいですけど色々な賞を受賞しているんですね。

読みやすい文章だった印象なので機会があれば読んでみたいと思いました。


そして2017年も今日で最後。

このブログを読んでいる方がいらっしゃるか分かりませんが、今年はありがとうございました。

来年も何卒よろしくお願い致します!

本当はタイムリーに大晦日が舞台の作品を紹介しようと思っていたのですが探せませんでした...

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感想(7件)

おすすめ小説1選!『ボトルネック』米澤穂信

あらすじ

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

(引用:Amazon CAPTCHA)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

米澤穂信(よねざわほのぶ)の作品『ボトルネック』。

ボトルネックとは瓶の首の部分(瓶で人を殴るときによく持つところ)を表し、瓶のサイズではなく中身の流出量、速度はボトルネックに制約を受けるように、物事がスムーズにいかない原因は小さな部分であり、他所を向上させても改善されないことを表します。

ボトルネック - Wikipedia

亡くなった恋人を追悼しようとしていたぼくは何かに誘われるように断崖から墜落した。

しかし目覚めると見慣れた金沢の街並み。

不可解な思いを抱きながら家に戻るとそこには見知らぬ「姉」。

パラレルワールドにおける少年の葛藤、そして成長を描いた話。

自分に自信のないぼく。

最愛の彼女も亡くし、いないはずの「姉」がいるパラレルワールドの世界にで自分がいなくても回る世界を感じ、自分の存在意義がないかのように彼は思っていきます。

しかし、そんな彼とは正反対な性格の「姉」と生活を供にしていくうちに彼女に惹かれ、徐々に自己主張もしていきます。

なぜか亡くなった彼女の面影を持つ「姉」。

そしてこのパラレルワールドはぼくの夢なのか、それとも現実なのか?

青春SFミステリとジャンルされていますのでパラレルワールドといったSF要素だけでなく、思春期のぼくの葛藤、成長がメインテーマです。

毎度言いますがこの作品の怒濤の後半の展開は見物ですので興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?

この作者の作品を一冊も読んでないですけど、よく書店などで目にする名前ですよね。

よねざわほのぶと読むことを今日初めて知りました。


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感想(35件)

おすすめ小説1選!『悪の経典』貴志祐介

あらすじ

とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか? 

晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAから信頼され彼らを虜にしていた。そんな〝どこから見ても良い教師〟は、実は邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。少年期、両親から始まり、周囲の人間をたいした理由もなく次々と殺害してきたサイコパス。美形の女生徒をひそかに情婦とし、同僚の弱みを握って脅迫し、〝モリタート〟の口笛を吹きながら、放火に殺人にと犯行を重ねてゆく。 

社会から隔絶され、性善説に基づくシステムである学校に、サイコパスが紛れこんだとき――。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作長編。 

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E6%82%AA%E3%81%AE%E6%95%99%E5%85%B8%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B2%B4%E5%BF%97-%E7%A5%90%E4%BB%8B/dp/4167839016)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

ホラーやミステリー、SFなど多様なジャンルを手掛ける貴志祐介の作品『悪の経典』。

第1回山田風太郎賞を受賞し、第144回直木賞、第32回吉川英治文学新人賞候補、そして2011年の本屋大賞7位と数々の賞で話題になった作品です。

2012年に伊藤英明主演で映画化もされています。

ルックスも良し、しゃべりも良し。

生徒や同僚、PTAとあらゆる人に好かれているカリスマ英語教師 蓮実聖司。

実は彼は自分の両親や周りの人間を理由なく殺害してきた殺人鬼という話。

良い人そうに見え、社会的信頼もあるが殺人を犯す典型的なサイコパス🐬です。


ある種、擬似的な小さな社会ですが実際の社会とは異なる学校という空間におけるサイコパスによる殺人。

良い人に見えて実はイカれているという一番怖いやつです。

個人的には小説も良いですけど、映像化され視覚的に体感できる方が恐さが倍増した気がしました。

興味がある方は読んでみたり、本を読むのが面倒な人は映画を視てみたりしてはいかがでしょうか?

私は小説も映画も見ていませんけどね。

貴志祐介作品は『天使の囀り』や『十三番目の人格 ISOLA』など何作か読んで面白かったのでたぶんこの作品も面白いんだと思います。

母親曰く『雀蜂』についてはつまらなかったらしいです。


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おすすめ小説1選!『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

あらすじ

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。 
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。 
気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて──。 

「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」 

奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。 

彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%AF%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%80%81%E6%98%A8%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%8D%E3%81%BF%E3%81%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%99%E3%82%8B-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%83%E6%9C%88-%E9%9A%86%E6%96%87/dp/4800226104)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

2017年12月17日に公開された同名映画の原作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。

ライトノベル作家だった七月隆文の一般文芸初作品です。

京都の美大に通うぼくが彼女に一目惚れして告白し、交際を始めます。

そんな彼女には大きな秘密が隠されているという話です。

タイトルからタイムループものだと思っていましたが実際は違いました。

そもそも彼女が特別なのではなく、主人公のぼくが特別なのです。

交際をしていくうちにぼくは病気によって時間を認識できなくなっていきます。

ぼくが昨日と思っている時が実は明日なのです。

終始ぼく視点で描かれるこの作品。

読者からすると彼女が時間旅行をしていて、重大な秘密を持っているのでは?と考えてしまいますが、実際はぼくの方が人とは違うんです。

そして最後に明かされるこの事実。

それを知ってもう一度読みたくなるこの作品。

感動のラストは涙なしでは語れないので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?

正直2度読みたくなるって作品最近多いですよね。

私は1度すら読んでいませんが。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) [ 七月隆文 ]

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感想(33件)

おすすめ小説1選!『シルトの梯子』グレッグ・イーガン

あらすじ

2万年後の遠未来。量子グラフ理論の研究者キャスが“ミモサ研究所”で行った実験は、まったく新たな時空を生み出してしまう―それから数百年後、人類はその生存圏を侵食し拡大し続ける新たな時空の脅威に直面し、生存圏の譲渡派と防御派が対立していた。両派共有の観測拠点“リンドラー”号にて、譲渡派のチカヤは幼なじみのマリアマと再会し動揺する…深刻な対立と論争の果てに人類が見たものは!?

(引用:Amazon CAPTCHA)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

数学の理学士号を持つSF作家 グレッグ・イーガンの作品『シルトの梯子』。

2万年後という遠い未来が舞台の作品。

2万年といえば中国4千年の歴史が5つ入ります。

とても長いですね。

プロローグにおいて、量子グラフ理論の研究者キャスが全く新しい時空を産み出してしまいます。

そしてそこからさらに数百年後。

人類はその新たな時空に生存圏を侵食されていきます。

それに対し、生存圏の譲渡派(渡したい派)と防御派(守りたい派)が対立を繰り返しています。

両派共有の観測拠点リンドラー号にて譲渡派のチカヤと幼なじみのマリアマと再開します。

そして対立の果て行き着く未来とは?

SFでは荒廃した世界や人類の危機が描かれますが、それを楽しめるのは私たちの時代で人類が滅びることはないと思っているからでしょう。

いつかは人間も滅びると分かっていても仕事や勉強、恋愛などに忙しくそんなことを実感している暇はありません。

遠い未来に滅びるかもしれないが私が生きている間には絶対起こらないと思っている人がほとんどでしょう。

他人事だから楽しめますが、もし本当に現実に起こったらと思うと恐怖を感じます。

AI技術の発達や有人の宇宙旅行などSFの題材としてかかれていた要素が現実になってきています。

もしかしたら、現実世界でも時空による生存圏の侵略が起こるかもしれません...



と思えるぐらいリアルな作品なので、重厚なSFが読みたいという人は読んでみてはいかがでしょうか?

私は以外とSF作品ってあまり手に取らないのですがみなさんはどうでしょうか?

もちろんこの作品も手に取っていませんよ。

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感想(0件)

おすすめ小説1選!『サラバ!』西加奈子

あらすじ

西加奈子作家生活10周年記念作品 

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。 
父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。 
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。 
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%90-%E4%B8%8A-%E8%A5%BF-%E5%8A%A0%E5%A5%88%E5%AD%90/dp/409386392X)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

テヘラン生まれ、カイロ育ちの西加奈子の作品『サラバ!』。

第152回直木賞を受賞し、2015年本屋大賞では2位に輝いています。

主人公の圷歩(あくつあゆむ)は、イランで生まれ、父、母、変わり者の姉の4人で大阪、エジプトで育ちます。

大阪でお姉ちゃんが孤立したり、エジプトでヤコブという名の少年にあったりします。

内容としては歩の成長がメインですが、姉の奇行も読んでいて面白いです。

イランの病院で生まれたばかりの赤ちゃんを丸かじりして怒られたりします。

歩の生い立ちは作者自身を投影したもののようで(イランで生まれたり、作者も同様の体験をしています。)自伝的側面もあるのかな?と思います。

そして重要キャラクターであるエジプトの少年 ヤコブ

彼との出会い、そして姉によって大きな事件が起きてしまいます。

サラバ!」という言葉は作中には一度も出てきませんが、読んで何故このタイトルをつけたか分かると思います。

心揺さぶられる物語。

正直好き嫌いは分かれる作品だと思いますが好きな人は、これでもかというぐらいはまると思いますので、興味が湧いた方は読んでみてはいかがでしょうか?

偉そうに好き嫌いが分けれる作品と言いましたが、読んでないので本当かどうかは分からないです。

でも本屋大賞に選ばれるような作品なので実際の中身は万人受けしそうですね。

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サラバ! 中 (小学館文庫) [ 西 加奈子 ]

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感想(3件)

サラバ! 下 (小学館文庫) [ 西 加奈子 ]

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感想(5件)