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おすすめの小説1選!『何者』朝井リョウ

あらすじ

御山大学演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な拓人。何も考えていないように見えて、着実に内定に近づいていく光太郎。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる実直な瑞月。「意識高い系」だが、なかなか結果が出ない理香。就活はしないと宣言し、就活は決められたルールに乗るだけだと言いながら、焦りを隠せない隆良。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた22歳の大学生5人は、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる。海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのさまざまなツールを駆使して就活に臨み、それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就活に励む。SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識が、それぞれの抱く思いを複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。やがて内定をもらった「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬みや本音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。

(引用:何者 (朝井リョウ) - Wikipedia )

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

大学生の時に作家デビューしたことで有名な朝井リョウの代表作『何者』

映画化などもされており読んだことある方も多いと思います。

あらすじに書いてありますとおり、5人の大学生の想いや葛藤を就活という舞台をとおして描いた作品です。

章ごとに違う視点で書かれており5人それぞれが主人公であり、それぞれの視点によって登場人物のイメージも変わっていきます。

例えば「意識高い系」とされる理香の評価も瑞月と拓人では明らかに違います。(拓人は瑞月のことを表面だけ出来ているかのように見せて本質を何も捕らえていないと言っています。)

序盤では各々思うことがありながらも同じ目標に向かっていく仲間を大切にしているのに対して、内定者が現れてからの後半はそれぞれの思惑や感情が混ざりあってドロドロした雰囲気になっていきます。

学生の頃からデビューしているということもあり就活やそれに伴う友達との関係により自己を見直していく描写はとてもリアルに書かれております。

また、内定者が誰なのかは最後まで明確に書かれていませんのでそれを推理する楽しみもあると思います。

後半は少し重い話ではありますが文章は読みやすいので機会があれば読んでみてはいかがでしょうか?

といいつつ実は私も何者を読んだことありませんけどね!

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