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おすすめ小説1選!『蛇にピアス』金原ひとみ

あらすじ

ルイはアマのスプリット・タンに惹かれ、シバさんの指導の下、自分の舌にもピアスを入れる。さらにシバさんに、背中に麒麟と龍の刺青を入れてもらう約束も取り付ける。しかし、アマと喧嘩した暴力団風の男の死亡記事を見てから、ルイに不安が襲い始める。
(引用:蛇にピアス - Wikipedia)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)今回は少しグロ注意です。

蛇にピアス』こちらも映画化された有名な作品です。

金原ひとみのデビュー作であり、この作品でスバル文学賞芥川賞を受賞しております。

あらすじにあるスプリット・タンという言葉はあまり馴染みがないと思います。

私もこの作品で初めて聞きました。

スプリットは割るという意味です。

ボーリングの左右にだけピンが残る状態もスプリットと言いますよね。

タンは舌です。

すなわちスプリット・タンというのは舌先を二つに分けることです。

蛇をイメージしていただくと舌先が二つに別れていると思います。

スプリット・タンのやり方としては舌にピアスを刺して(センタータンと言います。)デンタルフロスなどを用いてそのピアス穴を拡張していき徐々に舌を切っていきます。

なので『蛇にピアス』なんですね。

どんなものかな?と調べてみると少しグロテスクなので注意してください。


あらすじに書いてありますとおり、主人公のルイが舌にピアスを空けるシーンから物語は始まります。

中学時代のいじめから不登校になったルイ。

学校に行かずに夜の町を遊び回る中、ある日アマという大人の女性に出会います。

スプリット・タンや刺青、今までルイが見たこともない彼女の姿に惹かれていきます。

そんな中アマと喧嘩をした男の死亡記事を見たルイ。

アマに対する感情は徐々に憧れから恐怖へと変わっていきます。



アウトローな感じに憧れる思春期の女の子の物語。

いじめられてた過去があるため、より一層アマの風貌に憧れるルイですが途中で刺青など取り返しがつかない行為をしたことに後悔します。

作中のメインキャラクターの一人である
彫師のシバさん。

彼には娘が中学生時代にいじめられており自殺してしまった過去があります。

自分の娘を投影しながらもルイに刺青を彫るシバさん。

作中にはルイに対するシバさんの想いは書かれてませんが、ルイには強く生きて欲しい、そのきっかけとしての刺青であって欲しいという気持ちがあったと個人的には思います。

アマに対する疑惑を抱いていくルイ。

またそのルイの周りで起こる不可解な事件。

最後までハラハラできる作品ですのでそういうのが好きな方は読んでみてはいかがでしょうか?

正直に申しますと私はこの作品を読んだことがないので、そもそもルイが男なのか女なのかすら知りません。

映画の主演が吉高由里子だったのできっと女の子でしょう。

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