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おすすめ小説1選!『蹴りたい背中』錦矢りさ

あらすじ

理科の授業で仲間外れにされたハツは、同じ班のにな川が読んでいる女性ファッション誌のモデル(オリチャン)に目がとまる。ハツは中学生のとき、隣町の無印良品でオリチャンに会ったことがあり、そのことを言うとにな川は興味を持つ。放課後彼の家に呼ばれ、そこでにな川がオリチャンの大ファンであると知る。後日ハツはにな川に頼まれ、オリチャンと会った無印良品へ向かう。そしてにな川の家で休憩する二人だったが、ハツはオリチャンのアイコラ(にな川作)を見つける。ハツは異様な気分になり、にな川を後ろから思い切り蹴り倒す。

その後、にな川が学校を4日間休む。不登校ではないかと言われるも、ハツはにな川の家にお見舞いに行く。実はにな川は徹夜でオリチャンのライブのチケットを取ったため、風邪を引いたのだった。にな川はチケットを4枚買っており、ハツは誰か呼んで一緒に行こうと誘われる。友人は絹代しかいないので、仕方なく絹代を誘って3人でライブに行く。絹代がハツに「にな川はいい彼氏なんじゃないか」「ハツはにな川のことが本当に好きなんだね」と言うが、ハツは「自分の気持ちはそうじゃない」と思っていた。

ライブから帰ると、バスはもう出ていなかった。仕方なくハツと絹代はにな川の家に泊まる。ハツはよく眠れず、ベランダでにな川と話をする。にな川が「オリチャンを一番遠くに感じた」と言ってハツの方を背にして寝転がると、ハツはにな川の背中を蹴ろうとする。指が当たったところでにな川が気づくが、ハツは知らないふりをする。

(引用:蹴りたい背中 - Wikipedia)

読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)

蛇にピアス』と共に芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』、錦矢りさの代表作です。

おすすめ小説1選!『蛇にピアス』金原ひとみ - 購入したことない商品を紹介するブログ 改めオススメの本を紹介するブログ

ハツとにな川という二人の学生を描いた青春小説です。

オリチャンというアイドルのことが好きなにな川と実際にオリチャンを見たことがあるハツ。

にな川がオリチャンが載っている雑誌を読んでいるのに気がついたハツは自身が無印良品でオリチャンに会ったことを話します。

その事がきっかけでライブに一緒に行ったりするようになる二人。

段々と、にな川に惹かれていくハツ。

しかし鈍感なにな川はオリチャンに夢中です。

自分の気持ちに気づかないもどかしさから彼の背中を蹴るハツ。

だから『蹴りたい背中』なんですね。

まぁ、蹴りたいではなく普通に蹴ってますけどね...

作中では、鈍感な にな川に対しての苛立ちから蹴りを入れるハツですが、個人的には『蹴りたい背中』とは自分の気持ちをはっきり伝えられないハツ自身の背中を蹴って欲しい、前へ一歩踏み出すきっかけが欲しいという意味合いもあるのだと思います。

決して、オリチャンの背中を蹴ってスーパーアイドルになる後押しをする願いを込めての『蹴りたい背中』ではありません。

読んでいてヤキモキする二人の物語。

The青春小説って感じなので読んだことない人は読んでみてはいかがでしょうか?

もちろん私は読んだことないので誰か背中を蹴って読む後押しをして欲しいです。

余談ですがこの記事書いていて“にな川”みたいな平仮名で始まる名前は分かりづらいなと思いました。

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感想(16件)