おすすめ小説1選!『望郷』湊かなえ
あらすじ
日本推理作家協会賞受賞! 都会から離れた島に生まれ、育った人々。 島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたまま―― 閉ざされた“世界"を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。 収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、 「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)――ほとんど名人の技である」と絶賛。 自身も“島"で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。
(引用:湊かなえ - Wikipedia)
読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)
6作が収録された短編集『望郷』
その中の『海の星』は日本推理作家協会賞を受賞しています。
白綱島という架空の島を舞台とした小説であり、この島から出ていく人、逆にこの島に移住してきた人、故郷として戻ってきた人など様々な人物をそれぞれの短編で描いております。
この作品の中の『夢の国』、『光の航路』の2編を原作とした映画『望郷』も2017年9月16日から公開しております。
また他の短編についてもテレビドラマ化されたりしております。
折角なので6つの短編の中の1作『みかんの花』の感想を書いていきたいと思います。
白綱島出身で東京で働いている岡崎菜々美(おかざきななみ)は1年前に夫と別れてから女で1人で子育てを行っているシングルマザー。
両親から地元に戻らないかとの誘いがあり娘を連れて白綱島に帰郷します。
みかん農家を営んでいる菜々美の両親。
収穫時期が近づき家業の手伝いをしていたところ娘の早苗(さなえ)がみかんの花を持ってきます。
菜々美が自分で取ってきたのか聞いたところ知らない男の人に貰ったとのこと。
怖くなった菜々美は両親に相談。
「この島に怪しい男の人はいないはず。もしいたら島の住民は顔見知りなので、すぐ噂になるだろう」と話す両親。
一応の安全を確保するために島の駐在さんにも相談。
娘からは目を離さないようにした。
しかし気づかない間に謎の男と会っている娘。
その手に握られているのは1輪のみかんの花。
物語を読み進めていくうちに明かになっていく男の正体。
サスペンス要素が強いですが少しSF(ホラーかもしれないです。)な結末のこの作品。
ラストを読んだとき散りばめられていた伏線に感動します。
湊かなえの作品は文章も読みやすいので是非読んでみてはいかがでしょうか?
毎度のことながらこの作品も読んでません。
そもそも6作の話がつながりがあるのかすら知りません。
実際に読んで確認してみてください。
価格:594円 |