おすすめ小説1選!『すべてがFになる』森博嗣
あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
(引用:Amazon CAPTCHA)
読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)
つまりN大助教授犀川と女子大生西之園のデビュー作でもあります。
舞台は孤島の研究所。
そこに少女時代から隔離され生活している天才工学博士の真賀田。
彼女の部屋にウエディングドレスをまとい四肢を切断された死体が!
お忍びのデートでこの島を訪れていた犀川たちはこの事件に巻き込まれます。
孤島には真賀田と研究員の小柳、小籔、小日向。
研究所の管理を行っている松平、松本。
そして犀川、西之園の計8人です。
殺されたのは研究員 小籔の恋人 小峠。
無惨に殺された恋人を見て部屋の持ち主の真賀田を殺そうとします。
それを止める研究員の小柳と小日向。
第一発見者でみんなに知らせたのは真賀田であり女性の腕力でこのような殺し方は出来ないと戒めます。
では真賀田以外いないこの密室で起きた殺人の犯人は誰なのか?
それを犀川と西之園のコンビが解決していきます。
まぁ実際犯人は真賀田なんですけどね。
自由に恋愛もできず孤島に隔離され自由を奪われた怒りとこれから結婚予定という小籔と小峠に対する嫉妬心から起こした犯行でした。
ではどうやって小峠さんの四肢を切断して、シャンデリアに吊るしたのか?
それらの推理部分は実際に読んでみて楽しんでください。
またこの小説はもう1つ楽しみがあります。
この小説のタイトルは『すべてがFになる』です。
どういう意味なんでしょうか?
その名のとおり最終的にすべてがFになります。
小説の文字がです。
この話は全部で26章ありますが毎章1文字ずつアルファベットが減っていきます。
例えば第2章ではXを使う文字が使われなくなります。
これだけだとわかりづらいですが、第15章のKがなくなって以降の章ではKA:か、KI:き、KU:く、KE:け、KO:このようにKを用いた言葉が使われなくなります。
第25章ではFとUしか残らないのでふしか文字が出てきません。
推理小説として面白いのはもちろんのこと、こういう言葉遊びがあるのも楽しみの1つです。
どうやったらアルファベットを減らしていって物語がかけるの?と思った人。
そこはさすがの森博嗣です。
驚きのテクニックで書き進められているので気になる方はぜひ読んでみて下さい。
実はこの本は昔かって家にあります。
今家を探したら出てきました。
家にあるからといって読んではいませんけどね。
最近小説を読んでなく、せっかくなのでこの本を読んでみようかなと思いました。
すべてがFになる The perfect insider (講談社文庫) [ 森博嗣 ] 価格:791円 |