おすすめ小説1選!『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム
あらすじ
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。
グロテスクな小説と言えば必ず名前が挙がる作者 ジャック・ケッチャムの代表作『隣の家の少女』。
少し前に紹介しましたスティーヴン・キングも絶賛のこの作品。
おすすめ小説1選!『ミスター・メルセデス』スティーヴン・キング - 購入したことない商品を紹介するブログ 改めオススメの本を紹介するブログ
隣家に引っ越してきたメグとスーザンの姉妹。
彼女たちは両親を亡くしており、隣の家の家主 ルース・チャンドラーに引き取られました。
しかし自分の実の娘ではない姉妹に暴力を振るうルース。
やがて姉のメグは地下室に監禁され暴力を加えられます。
主人公はそれを見守るわたしことデイヴィッド。
引っ越してきたメグに一目惚れだった彼はことあるごとに隣家の様子を眺めていたのでこの虐待に気づきました。
12歳の彼にはどうすることもできず、誰にも相談できない日々が続く中、それに興奮する自分を見つけてしまいました。
自身の倒錯した愛情を悩み、嫌悪する少年の葛藤と繰り返される理不尽でグロテスクな暴力を描いた救いようがない作品だと思っていました。
しかし実際は、それとは逆、一種のカタルシス(悲劇からの解放による快感)をはらんだ物語です。
地家室に連れられて暴行を加えられるメグ。
ある日デイヴィッドは彼女を助けに一人勇敢にルースの家に乗り込みます。
カタルシスがどんどん出てきますね!
そこで悪のルースを倒し、彼女を助けてハッピーエンドという話です。
「おいおいそんななまっちょろい話読みたいんじゃねえよ!」
「グロいの期待してこっちは読んでんだよ!」
と言う方もいらっしゃるかもしれませんが安心してください。
ルースを倒すデイヴィッドですがそこで彼の加虐性が発揮されます。
ルースの虐待なんかとは比べ物にならない、思わずページを閉じてしまうぐらいのシーンがこれでもかと言うぐらい描かれています。
グロテスクで始まりグロテスクで終わる。
そんな作品を読んでみたい人にはおすすめのこの作品。
興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?
この作品も家にあるんですけど読んでいないんですよね...
読めよ!と思うかもしれませんが買って満足してしまうタイプ何ですよね。
隣の家の少女 (扶桑社ミステリー) [ ジャック・ケッチャム ] 価格:740円 |