おすすめ小説1選!『凍りついた香り』小川洋子
あらすじ
今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた―。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。
(引用:Amazon CAPTCHA)
読んでないけど感想!(ネタバレがあるかもしれない)
『博士の愛した数式』や『妊娠カレンダー』などを描き、数々の賞を受賞してきた小川洋子の作品『凍りついた香り』。
調香師だった恋人 弘之を亡くした「私」。
「私」の知らない彼を知るために記憶の泉や数学の問題といったいくつかのキーワードとともにプラハへ旅に出る。
なぜ恋人の弘之は自らの命をたったのか?
謎解きがメインですが、まるでそこにいるかのように感じるようなリアルでありながらどこかフワッとしたファンタジーのような幻想的な風景描写が秀逸な作品だと思いました。
静かに描かれていきながら、最後には衝撃的で感動的な結末。
まるで自分がそこにいるような心揺さぶられるストーリーなので日々の生活でストレスを感じている方などは読んでみてはいかがでしょうか?
小川洋子さんの作品は流行った当時に「博士の愛した数式」を読んだぐらいですけど色々な賞を受賞しているんですね。
読みやすい文章だった印象なので機会があれば読んでみたいと思いました。
そして2017年も今日で最後。
このブログを読んでいる方がいらっしゃるか分かりませんが、今年はありがとうございました。
来年も何卒よろしくお願い致します!
本当はタイムリーに大晦日が舞台の作品を紹介しようと思っていたのですが探せませんでした...
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